美容院に行けないパニック障害のアナタへ│訪問美容がおすすめな理由や利用事例を紹介
パニック障害で美容院へ行くのが怖い。どうすれば美容院を利用できるのだろう?
他の精神疾患の人はどうしているの?パニック障害だけど美容師さんにきれいにしてもらいたい。
そんな風に悩んでいるパニック障害の人は少なくないようです。今回はそんなパニック障害の方に知ってほしい「訪問美容」というサービスについてお話します。
取材協力:株式会社WITH 代表取締役 水口 和樹(みずぐちかずき)様
Contents
「美容院が怖い」と感じるパニック障害とは?
パニック障害とは、特に身体には異常がないにもかかわらず、動悸や呼吸困難、めまいなどの発作を繰り返し、そのため発作への不安が原因で、外出などが制限される病気です。
パニック障害の予期不安と広場恐怖
パニック障害でみられる「予期不安」とは、一度体験したパニック発作を思い出して、「またあの発作が起こったらどうしよう」という不安感が起こることです。
“人前で迷惑をかけたらどうしよう” “発作を起こして誰も助けてくれなかったらどうしよう”、など、様々な不安が押し寄せ、精神的に苦しくなってしまいます。。
さらにパニック障害の方は、不安や発作時にすぐに逃げられない、または助けが得られそうにない状況や場所にいることに、強い恐怖や不安感を抱きます。この状態を「広場恐怖」といいます。
美容院のような自宅外に長時間滞在する状況や、あるいは他のお客さんやスタイリストの目を気にしなければならない状況は、パニック障害をお持ちの方にとって苦痛な場合が少なくないのです。
美容院に通えずに悩んでいる、パニック障害を持つ人の声
実際にネット上でも、美容院に通えず悩んでいるパニック障害をお持ちの方の声が多数見られました。
パニック障害で、美容院が怖いです。
基本的に、美容院だけでは無く人が多い場所や電車等はもっての外です。普段は、ずっとひきこもってます。
特に、美容院は匂いで気分も悪くなったりしてきて震えます。気持ち悪くなってきたらどうしよう…と、言うのが頭から抜けません。
美容師の方に、パニック障害ありますと言った方が良いのでしょうか?この間もカチコチに固まってガタガタ震えてたら、不審そうに見られました。
何か落ち着く物を持って行ったら良いと言われたのですが、私の場合はスマホかゲーム機ぐらいですかね。集中して出来るか分かりませんが、カット中にやってても大丈夫なんでしょうか?
パニック障害の出るシーンや症状の重さ・軽さは人それぞれです。
「こうすれば発作を起こさずに済むかもしれない」というアイデアがあったとしても、100%美容院にいっても大丈夫という確信は持てません。結果的になかなかサロンへ足を運べず、思い悩んでいる方が多いのです。
美容院に行けないパニック障害の方へ伝えたい「訪問美容サービス」とは
パニック発作が起こる怖さで美容院に行けず、身なりを整えたいのに満足にできなければ、さらに気が落ち込んでしまうかもしれません。
そんな人に知っていただきたいのが「訪問美容サービス」です。
訪問美容サービスの特徴
訪問美容とは、国家資格を持つプロの美容師が自宅まで出張して、美容院同様のヘアカットやカラー、パーマをしてくれるサービスです。
地域や場所によって、出張美容や出張理容、出張カットなどという言い方もします。
けがや病気、家族の介護など、何かしらの事情で美容院にいけない人のためのサービスですので、障害をお持ちの方への施術にも理解があるのがポイントです。
また訪問美容では一般的な部屋でも美容院と同じサービスができるよう、必要な設備や持ち物は基本的に美容師が準備していくため、利用者は事前準備の必要もほとんどありません。
自宅で施術を受けられる訪問美容は、パニック障害の方におすすめ
訪問美容サービスがパニック障害の方におすすめな理由は、自宅という住み慣れた場所で施術を受けられ、万が一発作が起こったとしてもすぐに中断できるためです。
他のお客さんもいらっしゃらないので、人目を気にする必要もありません。
さらに家族や旦那さんなどの「第三者」がいると安心するという場合も、訪問美容であれば付き添いをお願いしやすいというメリットもあります。
パニック障害の方が、訪問美容サービスを利用する流れ
実際に訪問美容サービスを利用する際の、具体的な流れをご紹介します。「利用したこと無いサービスを頼むのは不安……」という方も以下で見ていきましょう。
1.予約する
「訪問美容 地域名」などで検索すると、その地域で訪問美容をやっているお店や美容師さんのホームページを見つけることができます。
ホームページに載っている電話やメールで予約をしましょう。
このとき、遠慮せずに自分の症状のことや心配していることを伝えておくと安心です。
2.準備をする
訪問美容をする際のイメージ
先述の通り、事前準備は特に必要ありません。ただし2~3畳ほど、椅子や鏡を置くためのスペースを確保しておきましょう。
急な発作の発症が不安であれば、事前にご家族などの第三者へ付き添いを頼んでおくのがおすすめです。
3.訪問・施術を受ける
自宅や施設にスタイリストが訪問して、実際に施術を行います。ヘアカットやシャンプー、スタイリストによってはカラーやパーマ等の施術を依頼出来る場合もあります。
カット前にはお部屋が汚れないように養生シートを引き、備品を用意し、施術前のカウンセリングを行います。
4.掃除・片付け
切った髪が残らないように、スタイリストが掃除機やホウキを使って、丁寧に部屋中を掃除します。カットした髪の毛はゴミ袋に詰め、美容師が自宅に持ち帰るためごみ処理の必要もありません。
使用した道具や備品、シャンプー台などを元通りに片付けます。
5.お支払い
訪問したスタイリストに代金を支払います。
美容師の方との相性が良さそうであれば、このタイミングで次回以降の予約を済ませておくのもおすすめです。
パニック障害の方を施術する際、訪問美容師が実際に気をつけていること・伝えたいこと
訪問美容師はパニック障害のある方を施術する際、どのようなことに配慮しているのでしょうか。
訪問美容師として数多くの実績をお持ちの「株式会社WITH 代表取締役 水口様」にお話をうかがいました。
■「パニック障害」の方の施術時、気をつけていることは?
ご自宅に伺ってすぐに施術するのではなく、自己紹介や雑談をして人となりを知ってもらい、リラックスしてもらってから施術へ入るようにしています。
施術中は「次の動作を逐一伝えること」を大切にしています。急に予期せぬ動きをすると、誰でも不安になりますよね。パニック障害をお持ちの方には、必ず「タオルまきますね」「クロス外しますね」など「これから何の施術をするか」を、逐一お伝えしてから行動しています。
また2人きりだと緊張してしまう、発作が起きたら不安という方には、パニック障害のことを理解している家族や恋人などの第三者の同伴をうながしています。
■「パニック障害」の方に、知ってほしいこと
訪問美容では、辛いタイミングでいつでも施術を中断できます。気を遣うことなく、安心して利用してほしいと思っています。シャンプー台の施術が嫌な場合、カットのみの施術も可能です。またお客様がよければ、お顔のガーゼ無しでのシャンプーもできます。
ご自身の症状に関して何か心配事や不安があれば、可能な限り配慮した施術を行いますので、いつでもご相談くださると嬉しいです。
美容院に行けないパニック障害の方も、安心して利用できる「訪問美容サービス」
パニック障害をお持ちの方には「自分が訪問美容を利用して大丈夫?」「断られないか?迷惑でないか?」などを不安に思われる方もいらっしゃると思います。中には悩んだ末、心配でご連絡をされないお客様も、実際に少なくないようです。
しかし多くの訪問美容師は、パニック障害をお持ちの方にもサービスの利用やご相談してほしいと心から思っています。
南大阪を中心に訪問美容を提供しているGOCHOKIでは、パニック障害の方のご利用も歓迎しております。
訪問するのは全員が現役の美容室オーナースタイリスト。おうちにいながら、確かな技術と知識で、あなたに似合うヘアデザインを提供します。ぜひ覗いてみてくださいね。
GOCHOKIの訪問美容の予約、または問い合わせはこちら
【今回取材にご協力いただいた美容師様】
株式会社WITH 代表取締役 水口 和樹(みずぐちかずき)様
サロン名:エシア三田市
所在地:〒669-1529 三田市中央町3-13
受付時間:09:00〜:19:00
定休日:日曜日・月曜日
2Fネイル・アイラッシュ:日曜日・月曜日
TEL(ヘアサロン):079-558-7515
TEL(ネイル・アイラッシュ):079-558-7521
サロンホームページ:http://www.ecia.jp