障害者で美容室に通いづらい方へ│訪問美容をおすすめする4つの理由
本来は美容院へ行きたい気持ちがありながらも、自身の持つ精神的・身体的な障害を理由に美容院に行けない、美容院に行くのが怖いという方(また障害者のご家族)は少なくありません。
この記事では、障害を理由に美容院へ通いづらさを感じている方に向けて、「訪問美容」という選択があることをお伝えします。
美容院へ行きたいのに行けなくて悩まれている方、またそのご家族の方は、ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。
Contents
障害が理由で美容室に行けず、悩んでる人やご家族は多い
冒頭でも書きましたが、障害が理由で美容院に行けずに悩んでいる方は多くいらっしゃいます。
実際にネット上でも、美容院に通えず悩んでいる障害者の方の声が多数見られました。
勇気を出して美容室に行ったけど、担当さんと全然話せなくて写真で見せた髪型と違くなって落ち込んでる😭
お直し行きたいけど勇気が出ない😢人と関わるのが難しいし怖い😣みなさんは美容室どうしてますか?
不登校で自閉症の息子(小5)が髪を切りに行きたがりません。もちろん、普段から外出も嫌がります。
車には乗りますが、お店の中に行くのを極端に嫌がります。
もうここ半年切っていないので、そろそろ切らせないとと思っています。
夏休みなので、何処かに遊びに連れて行ってあげたいですし。
どうしたらいいでしょうか……
パニック障害、広場恐怖症の方に質問です。私は広場恐怖症の診断を受けています。
薬もしっかり飲んでいますし、頓服薬も飲んでますが電車や人混み、渋滞などがどうしても無理です。
美容院でも一度発作を起こしてしまいました。ですが、もう髪がプリンもひどく、腰まで髪が伸びてしまいました。
美容院に行きたいし、したい事も沢山あります。でも美容院に行く自信がありません。
市販のもので染めるのも手かなと思っていますが、市販=痛むイメージがあります。
皆さま、美容院はどうしていますか?
障害者の方に知ってほしい「訪問美容」というサービス
美容院へ足を運ぶのが怖い、思うように美容院で施術が受けられないという方に知ってほしいのが、訪問美容です。
訪問美容とは、国家資格を持つプロの美容師が自宅まで出張してヘアカットをしてくれるサービスです。
ふつう髪を切るときは、美容室や理容室に行ってサービスをしてもらいます。
しかし、介護や障害などで美容室や理容室に行くことが難しい人もいらっしゃいます。そのような人たちに向けて、自宅や施設でヘアカットを行う訪問美容というサービスが行われています。
利用者としては、ご高齢の方、障害や病気をお持ちの方、怪我で美容院に行けない方、妊娠子育て中のママさんなどがいらっしゃいます。
すべての障害者の方が、訪問美容サービスを利用できる
訪問美容の利用条件は「疾病などの理由(病気、骨折、認知症など)で、理容所・美容所に来ることができない場合」とされています。
ですので、いかなる障害であっても、訪問美容サービスを利用できます。
具体的に言えば、以下のような方のご利用が可能です。
<該当する障害者の方>
・発達障害 自閉スペクトラムやADHDなど
・身体障害 肢体不自由、視覚・聴覚障害、心臓など内部障害
・精神障害 統合失調症やうつ病、パニック障害
・知的障害
・難病
障害者の方に訪問美容がおすすめな4つの理由
障害者の方に、訪問美容をすすめる理由は4つあります。
1. 自宅でリラックスした状態で、施術を受けられるから
2. ご家族やパートナーの付き添いもOKだから
3. 「障害に理解のある美容師さん」が施術してくれるから
4. 辛くなったら、いつでも中断OKだから
1. 自宅でリラックスした状態で、施術を受けられるから
美容院に行けない、行きづらい理由は人によって様々でしょう。
一例として、以下のような背景が考えられます。
・そもそも家の外だと不安を感じる
・公共交通などを使うことが難しい
・バリアフリーの場所でないと行くことができない
・美容院は自分以外のお客さんなど人目が多くて、不安がある
訪問美容であれば自宅で施術を受けられるため、一般のサロンに比べて、リラックスしたままの状態で施術を受けることができます。上記に挙げた理由で美容師へ通えない方も、訪問美容サービスを利用することで「髪がカットできない」というお悩みを解消できるかもしれません。
2. ご家族やパートナーの付き添いもOKだから
自宅に美容師が来るので、ご家族やパートナーの付き添いももちろん可能です。
美容院の場合、付き添いを頼むと他人の目が気になってしまうかもしれませんが、自宅であればその心配もありません。
美容師とのコミュニケーションに不安があっても、ご家族やパートナーと一緒に施術を受けることで、安心して意思疎通を図ることができるでしょう。
3. 「障害に理解のある美容師さん」が施術してくれるから
先述の通り、訪問美容は病気や障害、大きな怪我など何かしらの理由で美容院に行けない人が利用するサービスです。
だからこそ訪問美容師は一般のスタイリストに比べ、障害に対して理解や配慮のある方が多くいらっしゃいます。
「私が依頼していいのかな?」「こんな質問して大丈夫?」など不安に思わず、安心してサービスを利用すると良いでしょう。
4. 辛くなったら、いつでも中断OKだから
もし施術中に身体や気持ちが辛くなったなら、いつでも中断していただいて大丈夫です。
障害に理解のある美容師が多いため「中断する」ことに驚いたり、嫌がったりされることはありません。
あなたのペースにあわせて、焦らず安心して施術をしてもらいましょう。
障害者の方が訪問美容を利用する流れと注意ポイント
安心して施術を受けるために、予約時に「自分や家族がどんな障害をもっているか」や「自分が施術中、何が心配か」を、美容師さんに伝えておくのがおすすめです。
予約時に言っておくことで、美容師さんも準備をすることができますし、障害をお持ちの本人も「すでに不安を伝えている」ということで安心しやすいかと思います。
「長時間同じ姿勢で座っていられない」「発作が起こる可能性がある」「当日、うまく要望を伝えられる自信がない」など、”こんな些細な事をわざわざ伝えなくてもいいかな”と思うことでも気軽に伝えておくのがおすすめです。
また流れとしては美容師が訪問し、ご挨拶や軽い会話をしてからリラックスした状態で施術へ入っていただくことが多いです。この会話に関してももちろん強制することはありません。
美容師が移動式シャンプー台や、部屋を汚さないようにするためのシートなどを持っていくので、それをセッティングして施術開始。
施術が終わったところで美容師が散らばった髪の毛や道具の後片づけをし、料金をお支払いいただいて終了です。
訪問から施術の流れについては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
まとめ
今回は「美容院を利用したいけれど難しい、障害者の方(もしくはそのご家族)」に向けて、ぜひ知ってほしい訪問美容というサービスについてお話しました。
美容院に行きたいけど、行けない。身なりを整えたいけど、美容院に行くのが怖い。そんな人のためのサービスが「訪問美容」です。
「私でも利用できるかな?」「自宅に美容師を招くのが恥ずかしい」「施術中に発作が起きそうで不安」という方は、まずは相談からでも、お近くの訪問美容サービスへ問い合わせてみてはいかがでしょうか?
GOCHOKIではここで説明した訪問美容を、大阪の南部を中心に行っています。
美容師は全員サロンのオーナーで、作業的なカットではなく、美容室と変わらないヘアカットを提供しています。
障害などの理由から自宅でのヘアカットをご希望されていているものの、利用を悩んでいる方はお気軽にお問い合わせください。
【あわせて読んでほしい記事】