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40代定年説は本当?40代美容師のキャリアプラン6選

2024.03.28

40代定年説は本当?40代美容師のキャリアプラン6選

都会で美容師として長く働いていると、だんだんと同世代の美容師が少なくなるように感じるかもしれません。

40代で定年とも言われる美容師業界ですが、美容師という仕事は年を重ねても続けていくことができるのでしょうか。

ここでは「美容師が40代定年と言われる理由」「40代以降の美容師キャリア」についてお伝えします。

40代定年説?なぜ美容師は40代までと言われるのか

40代定年説は本当?40代美容師のキャリアプラン6選

なぜ美容師は40代定年と言われるのでしょうか。
それには主に3つの理由が考えられます。

1つは、年齢が上がるとともに美容師のハードワークがきつくなる、ということが理由として挙げられます。

2つ目は、体力や気力の低下からトレンドの変化についていくのが難しくなる、という理由です。

3つ目は、管理職に移行しているというパターンです。現場の美容師を管理するマネージャーとなると、管理を専門に行うので現場に立つことが少なくなるでしょう。

実際、これらのような理由から、美容室の雇用者の約80%が40代未満となっています。

参考:厚生労働省「美容業 結果の概要」

ですが、美容師に年齢制限はありませんし、40代、50代を過ぎても第一線で働いているベテラン美容師もいます。

美容業の含まれる、生活関連サービス業の年代別平均月収も、30〜34歳で26万3600円、35〜40歳で28万400円、41〜45歳で31万1200円と、年齢が上がるにつれ少しずつ上昇しています。

参考:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況」

ただ、最初に示した3つの理由などから「40代になっても美容師を続けるべきか…」と悩む方は少なくありません。

ここからは、40代以降の美容師キャリアについて具体的に見ていきましょう。

40代以降の美容師の働き方6つ

40代定年説は本当?40代美容師のキャリアプラン6選

美容師の40代以降のキャリアとしては「美容師として働き続ける」という進路と「美容師の経験を活かして転職する」という進路の、2通りの選択肢があります。

ここでは、そのどちらの可能性についても紹介いたしますので、あなたの希望や考え方と合う選択肢をぜひ探してみてください。

①地元・地域の美容室で働く
②マネージャー、管理職になる
③独立開業し、美容室オーナーになる
④フリーランスとして独立する
⑤介護美容師、訪問美容師として働く
⑥美容師スキルが活かせる他業種に転職する

①地元・地域の美容室で働く

都心で働いていて、「お客様の世代と自分の年齢がだいぶ離れてきたな」「自分以外の美容師がかなり年下になってきたな」と感じている40代美容師は、地元や地域の美容室に戻って働くケースが多いです。

若い世代をメインターゲットに置いている都心の美容室と異なり、地元・地域の美容室は近くに住んでいる人たちをお客様としています。

そういった性質上、お客様とは長い付き合いになることも多いでしょう。

なので、都心で働いているときよりもお客様と自分の年齢の差にやりづらさを覚えることはないと考えられます。

②マネージャー、管理職になる

いま勤めている美容室やマネージャー募集をしている美容室で「マネージャーや管理職を目指す」というキャリアステップも考えられます。

美容室のマネージャーには、美容師業務に対する理解だけでなく、商品の管理や販売計画、新人教育やスキルアップの指導まで、多種多様な仕事が任されます。

また、雇っている美容師を管理し、美容室を回すためのマネジメント能力や人望も必要です。

ただしもちろん、業務量や求められる能力が多くなる代わりに、給与面の上昇を見込むことができます。

「美容師としてのキャリアを活かして、現場ではなく管理職側にステップアップしていきたい」と思っている方には、この「マネージャー、管理職になる」というキャリアステップが向いているでしょう。

③独立開業し、美容室オーナーになる

40代定年説は本当?40代美容師のキャリアプラン6選

これまでの美容師としての経験や、働いてきた美容室でのマネジメント能力を活かして独立開業をするのも、考えうるキャリアステップのひとつです。

「自分の美容室を立ち上げたい」という思いがある方にとって、40歳というのはひとつの節目になるでしょう。

どのような美容室を立ち上げるかによっても異なりますが、美容室オーナーの収入は雇われ美容師よりも大きな伸びしろがあります。

人気のある美容室にすることができれば、美容師時代の何倍もの収入を得ることも夢ではありません。

ただし、美容室オーナーとなるとマネージャー以上の能力が求められます。
美容師としてのスキルやマネジメント能力だけでなく、経営スキルや人脈なども必要になってきます。

独立開業を目指すのであれば、美容師からいきなり開業するのではなく、マネージャーや管理職としての経験も積んでから開業するルートを見据えた方がよいでしょう。

ちなみに、独立開業し美容室オーナーになると、まず最初に突き当たる壁が「集客」の問題です。

美容室開業に伴う集客方法については、以下の記事で詳しく述べていますので、よければご覧ください。

小さな美容室を成功させるために|集客や開業前後のポイントを解説

④フリーランスとして独立する

「美容師の独立」というと、美容室の開業だけではありません。
美容室を持たずフリーランスとして独立する人も、近年増えてきています。

フリーランスという働き方には、以下のようなメリットがあります。

・自由な働き方を実現できる
・収入アップが見込める
・やりたい仕事ができる

ちなみに、美容室を持たずフリーランスとして活動する場合には「面貸し」「シェアサロン」「業務委託」などの方法を通して、美容室の場所を貸してもらい、美容師活動をしていくことになります。

面貸しと業務委託の違い!フリーランス美容師の働き方や給与相場

フリーランス美容師は「美容室」という大きな建物や場所を持たなくて済むので、初期費用が安く抑えられることも特徴のひとつです。

ただその一方で「フリーランスになったはいいけど、集客がうまくいかない…」「なかなか思うように稼げない…」という声もよく聞きます。

フリーランスの集客方法には主に、以下の7つのような方法が考えられます。

1.お客様につないでもらう、紹介してもらう
2.モデルハント
3.ポスティング・チラシ配布
4.SNSで発信
5.ブログやホームページで発信
6.予約アプリ
7.訪問美容

これらの集客方法については、以下記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

フリーランス美容師の集客方法7つ|成功するために押さえたいポイント

⑤介護美容師、訪問美容師として働く

40代定年説は本当?40代美容師のキャリアプラン6選

美容師のハードワークな働き方に疑問を感じ、「もっと余裕を持って働きたい」「年齢の高いお客様ひとりひとりにしっかり向き合いたい」と思っている方には、介護美容師、訪問美容師という働き方も、キャリアステップのひとつとしてオススメです。

介護美容、訪問美容では、高齢や病気などで自力で外出が難しい方や、介護を必要としている方に美容サービスを提供します。

仕事の内容は、一般的な美容室と同じくカットやカラーが中心ですが、高齢のお客様がメインのお客様になるという点が大きく異なります。

この介護美容、訪問美容という働き方には以下のような3つのメリットが存在します。

1.高齢者の介護美容、訪問美容の需要が高まっており、続けていきやすい
日本は現在、少子高齢化社会と言われ、今後も高齢者の人数は増えていくと予想されています。

その中にあって介護美容、訪問美容は需要が高まり続ける業界であると言えるでしょう。

2.社会貢献になる
高齢になり外出が難しくなると、なかなか美容師に髪を切ってもらうことができません。

そういった方の中には「昔はおしゃれに気を使っていたのに」「自分の髪型が気に入らない」と気持ちが落ち込む方も少なくありません。

そういった方に美容サービスを提供することは、お客様から大きな感謝を受けることができる社会的な意味の大きい仕事と言えるでしょう。

3.多様な働き方ができる
介護美容、訪問美容は一般的な美容室と異なり、基本的にはお客様からの予約が入ったときにだけ施術を行います。

なので、時間の融通が利く働き方を実現できます。

介護美容師、訪問美容師になるためには「美容師免許」か「理容師免許」が必須ですが、この記事をお読みの皆さんはおそらく、どちらかの免許をお持ちでしょう。

参考:厚生労働省「美容師法概要」

ただもちろん、介護美容師、訪問美容師には、介護や福祉の知識も一部必要になります。

「介護職員初任者研修」「訪問福祉理美容師」などの資格を持っていると、お客様に満足してもらうサービスを提供するための助けとなるでしょう。

介護美容や訪問美容についてさらに詳しくは、以下の記事をご覧ください。

訪問美容を始める美容室オーナー様へ|仕事内容やメリットを紹介

介護美容とは?仕事内容、資格や美容師との違いについて解説

⑥美容師スキルが活かせる他業種に転職する

40代定年説は本当?40代美容師のキャリアプラン6選

最後に、美容師の経験を活かして転職することのできる業種をご紹介します。

・ヘアメイクアーティスト
・アイリスト
・ネイリスト
・ブライダルスタイリスト
・カラーリスト
・エステティシャン
・アパレル
など

美容師として働いている方は、美容やおしゃれに関心が高い人が多いでしょう。

ヘアメイクやカラーの知識、トレンドの知識などを活かして、上記のような他業種に転職する方も少なくありません。

もしあなたが美容師として働き続けることに違和感をおぼえているのであれば、以上のような職種への転職を検討してみてはいかがでしょうか。

美容師を辞めたい!辞めるときのポイント4つ、その後のキャリアステップ

まとめ

ここまで「美容師が40代定年説といわれる理由」「40代以降の美容師キャリア」についてお伝えしてきました。

美容師の40代定年説には、ハードワークや管理職への昇進など、いくつかの根拠はあるものの「40代になったら絶対続けられない」といったものでは決してありません。

記事内では、美容師として活躍し続けるキャリアステップや、フリーランスや介護美容師、訪問美容師など美容師としてのキャリアスライドをする方法、美容師以外の職種への転職など、さまざまな選択肢をご紹介しました。

あなたが自分の希望するキャリアを見つける際に、この記事の情報が参考になれば幸いです。

キャリアのひとつとして紹介した訪問美容について、当サイト「GOCHOKI」では、訪問美容に関心ある方に役立つ内容の記事を多数掲載しています。

訪問美容に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

→ 訪問美容「GOCHOKI」のお役立ちコラム