働きやすい美容室を見つけるためのポイント10選!サロンの特徴や条件を解説
美容師として働き続けるのであれば、その美容室が働きやすいかどうかは外せないポイントです。
美容室で働く中で
「どんな美容室だったら働きやすいのだろう」
「自分の求める条件に合う美容室にはどのような場所があるのだろう」
と悩む美容師は少なくありません。
ここではまず、自分にとって働きやすい美容室を見つける方法を説明し、その後、職場環境・労働条件のいい美容室を見つけるポイント10選をお伝えします。
Contents
働きやすい美容室を見つけるために、事前に確認したいこと3つ
「働きやすい美容室を見つける」といっても、働きやすい条件は人それぞれ異なります。
ここでお伝えする3つのポイントを考えることで、あなたにとって働きやすい美容室の条件を見定めることができるでしょう。
①大型店と個人店のメリット・デメリットを知る
②自分がどちらに向いているか考える
③自分にとって大切な条件に優先順位をつける
①大型店と個人店のメリット・デメリットを知る
まず第一に、大型店、個人店のどちらの職場環境が自分に合っているか考えてみましょう。
大型店とは、全国展開しているような美容室のことです。
客層が広く、客数も多いため、カットやカラーなど美容技術に関わる幅広い経験が積めます。
また、大きな会社として店舗を経営している場合が多いので、福利厚生や研修制度が比較的整っているところが多いといえます。
個人店は、その名の通り個人経営で運営されている美容室です。
少人数スタッフで回しているところが多いので、比較的アットホームな雰囲気で働ける場所が多いでしょう。
また、客層や客数も、大型店よりは絞られるので、ひとりひとりのお客様にしっかり向き合うことができます。
また、オーナーと自分の相性がよければ、ストレス少なく働けるでしょう。
大型店と個人店には、上記で示したような良い点もありますが、一方で注意点もあります。
大型店の場合、キャリアアップを目指している美容師が多いため競争が激しく、忙しい店舗が多いでしょう。
なので、勤務時間や残業が長くなる傾向にあります。
一方で個人店はスタッフの人数が少ないので、アシスタント業務なども自分でやる必要が出てきたり、十分な福利厚生が用意されていない場合があります。
もちろんお店によって違いがあるため、一概には言い切れません。
新しい職場を探す際の視点の1つとして取り入れ、1つ1つ確認してみてはいかがでしょうか。
②自分がどちらに向いているか考える
上記のメリット・デメリットを踏まえ、あなた自身がどちらの働き方に向いているか十分に検討しましょう。
「競争相手やライバルがほしい」「将来独立したい」「経営に左右されにくい安定した収入がほしい」という方は、大型店がより向いていると言えるでしょう。
一方で「忙しすぎない環境で働きたい」「ひとりひとりのお客様にしっかり向き合いたい」「人間関係を重視したい」という方は個人店の方が向いている可能性が高いです。
③自分にとって大切な条件に優先順位をつける
「自分がどういった美容室で働きたいか」ということを考えるときに、あれもこれもと条件をたくさんつけると、「自分の希望にぴったり合う求人が見つからない…」という状況に陥ってしまいます。
そこでオススメなのは「条件に優先順位をつけること」です。
給与や通勤時間、休日日数など、自分にとって特に大切な条件を考え、その中でも優先順位をつけていきましょう。
そうすることで仕事探しの軸を持て、求人の優先順位をつける際の指標となります。
働きやすい美容室を見極めるポイント10選
それではここからは、働きやすい美容室を見極めるポイントを10個お伝えします。
①給与が良い
②勤務時間が長すぎない
③通いやすい立地
④自分の目指す美容師になっていける
⑤研修・レッスンが営業時間内に終わる
⑥有給が取りやすい
⑦人手が足りていて、忙しすぎない
⑧産休・育休が取得できる、取得実績がある
⑨ママさん美容師が実際に働いている
⑩パートや業務委託などの働き方が選択できる
①給与が良い
美容師としてのスキルを持って働くのであれば、それ相応の給与を求めるのは当然のことです。
また、入社時の給与だけでなく、その後のキャリアステップに応じた給与体系やボーナスなども十分に確認しておきましょう。
美容師の給与相場がわからない方は、大型店・個人店に分けて求人を比較検討してみましょう。
そうすることでおおよその給与相場を読み取ることができます。
②勤務時間が長すぎない
職場によっては「労働時間、拘束時間が長いのに、意外と給与が安い」「給与はそんなに高くないけど、労働時間はあまり長くなさそうだ」ということもあります。
なので、求人をチェックする際には、給与と労働時間のバランスも見ておきましょう。
また、営業中の勤務時間だけでなく、その後の研修なども実質的な拘束時間となります。
仕事の時間や研修の時間を求人で確認するとともに、面接のときにも質問して最終確認することをオススメします。
③通いやすい立地
働き始めると、職場の立地は非常に重要な要素となります。
通勤は毎日のことなので、職場までの距離が遠すぎると、だんだんと大きな負担になっていくことが考えられます。
しかし反対に職場から家までの距離が近すぎると「仕事のオンオフの切り替えができない」「お客様や同僚と家の近くで会う」など、別の悩みも出てきます。
実際に求人に申し込む前に、職場と家との距離があなたにとって許容範囲内かどうか、確認しておくとよいでしょう。
④自分の目指す美容師になっていける
美容師として働いている方でも、目指す美容師像や進んでいきたいキャリアステップは人によって異なります。
「長時間バリバリ働いて技術・知識を身につけ、いずれ独立したい」という方もいれば「プライベートの時間を十分に確保しつつ、無理ない範囲で働き続けていきたい」という方もいるでしょう。
バリバリ働いていきたい方は「教育制度がしっかりしている」「ロールモデルとなる先輩が多くいる」ような美容室が合っているでしょう。
また、無理なく働きたい方は「福利厚生が整っている」「短時間勤務も選べる」ような美容室の方が適しているでしょう。
自分の将来像を見定めることで、どういった美容室があなたにとって働きやすいかが見えてきます。
⑤研修・レッスンが営業時間内に終わる
スキルアップのための研修・レッスンが、営業時間内に組み込まれている美容室は、働きやすい美容室の可能性が高いでしょう、
なぜなら「研修・レッスンが営業時間に組み込まれている」ということは、それだけスタッフの時間や体力を大切にしているということを意味しているからです。
美容室によってはまだまだ、営業時間が終わった後、つまり給与の発生する勤務時間が終わった後に研修・レッスンを行っているところもあります。
そういった美容室もある中で、レッスンや研修を営業時間内に行っているということは、働きやすさを大切にしている職場であるといえるでしょう。
⑥有給が取りやすい
日々の生活の中で、家族との用事やどうしても外せない趣味の用事、子どもの行事や友人の結婚式など、「この日はどうしても休みを取りたい」というタイミングはありますよね。
そういったときに「有給が取れるかどうか」は、働きやすい美容室を見極めるために大切な要素となります。
ですが、人手が足りていない美容室や、スタッフへの配慮が足りていない美容室では、有給を希望通りに取らせてもらえない場合もあります。
求人情報はもちろん、面接のときに「休暇について」「有給について」も確認しておくことをオススメします。
⑦人手が足りていて、忙しすぎない
「スタッフの人数が十分に確保されているかどうか」も、働きやすさを計るための大切なポイントです。
なぜなら、人手が足りていないと、以下のような問題が起こりやすくなるからです。
・休日返上で働く必要が出てくる(求人に書いてある規定通りの休みが取れない)
・土日や繁忙期に、休みを取ることができない
・同僚のスタッフが体調を崩すと、業務量が一気に多くなる
美容室の大きさ、お客様の人数に対して、スタッフの数が少なすぎないかどうか、事前にチェックしておきましょう。
⑧産休・育休が取得できる、取得実績がある
ここからの⑧、⑨、⑩は、女性美容師、子どもを持つ美容師であればチェックしておきたいポイントになります。
まずは、「産休・育休の制度が整っているか・取得できるか」「取得実績があるか」というポイントです。
産休・育休があるかどうかはもちろん、取得実績がどのくらいあるか、についてもしっかりチェックしておきしょう。
美容室によっては「産休・育休制度はあるけど、誰も取得していない(取得できない)」というケースもあります。
事前に「これまで取得された方は何人くらいいらっしゃいますか?」「取得した方は、復帰後どのように働かれてますか?」といったことも確認しておくと安心でしょう。
⑨ママさん美容師が実際に働いている
育児をしながら働き続けるときに重要なのが「保育園の送り迎えができるか」「子どもの体調不良の対応ができるか」といったポイントです。
もし働くことを希望している職場に、ママさん美容師が実際に働いていれば、そういった育児への理解がある程度あることが期待できます。
可能であれば、働いているママさん美容師に直接、職場における育児への理解について質問して確認してみましょう。
⑩パートや業務委託などの働き方が選択できる
育児をしていると、子どもの成長に合わせて、働ける時間が変わっていきます。
フルタイムだけでなくパート勤務、時短勤務、業務委託など、さまざまな働き方の選択肢があれば、子どもの成長に合わせた働き方を選ぶことが可能になります。
働き方の選択肢が幅広い職場を選ぶことで、育児と仕事の両立がやりやすくなり、働きやすさに繋がります。
サロン美容師以外の働き方|フリーランスや訪問美容師、アイリストなど
「美容師として美容室で働いているけれど、あまり自分に合っていないかも…」と感じている方は、サロン美容師以外の働き方を考えてみるのもよいでしょう。
一般的な美容室で勤務する働き方以外に、以下のような選択肢があります。
・フリーランス美容師(シェアサロン、業務委託、面貸し)
・訪問美容師
フリーランス美容師は、自分のお店を持たず自分のスキルと集客力を元に、個人事業主として収入を得る働き方です。
集客や収支管理などを自分でしないといけない分、勤務時間や休日などを自分で決めることができる、というメリットがあります。
また、訪問美容師は、高齢の方や怪我をしている方、妊産婦さん、育児中の方など「美容室に行きたくても行けない方」に対して美容施術をします。
美容師が自宅や施設、病院に直接訪問して施術(カットやカラー等)を提供するので「訪問美容」と呼ばれます。
フリーランス美容師と訪問美容師について詳しくは「フリーランス美容師の集客方法7つ|成功するために押さえたいポイント」をご覧ください。
また上記の他に、美容師免許が活かせる仕事として、以下のような選択肢もあります。
・ヘアメイクアップアーティスト
・スパニスト
・カラーリスト
・アイリスト・アイブロウリスト
・エステティシャン
・・着付け技能士
・ネイリスト
・ウィッグアドバイザー
・美容部員、ビューティーアドバイザー
・美容メーカー・美容ディーラー
それぞれの仕事について詳しくは「美容師免許を持つ人だけができることとは?独占業務と免許を活かせる仕事6選」をご覧ください。
まとめ
ここまで「自分にとって働きやすい美容室を見つけるために確認したいこと3つ」と「職場環境・労働条件のいい美容室を見つけるポイント10選」をお伝えしました。
あなたが美容師という仕事に何を求めているかをはっきりさせることで、あなたにとって働きやすい美容室を見つけることができます。
本コラムでお伝えしたポイントが、あなたの理想の職場を探す一助になれば幸いです。
また、本文中で紹介した訪問美容について、当サイト「GOCHOKI」では、訪問美容に関心ある美容師に役立つ内容の記事を多数掲載しています。
訪問美容に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。