おばあちゃんの髪を自宅でヘアカットする方法!必要な道具、切り方、コツについて解説
足が悪くなった、認知症の症状があるなどの理由から、おばあちゃんのヘアカットを自宅でしたいと思っている方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
とはいえ、どんな道具が必要なのか、ヘアカットはどうやってやるのか、わからないことも多いと思います。
ここでは、ヘアカットをするとき必要な道具やヘアカットする方法をお伝えします。
併せてヘアカットをするときのコツや注意点もお教えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
また、「自分でヘアカットをする自信がない」という方には、家までプロがヘアカットしに来てくれる訪問美容についても最後で説明しています。
そちらもぜひご覧ください。
Contents
おばあちゃんを自宅でヘアカットするとき、必要な道具5選
ヘアカット前に準備しておきたい道具は以下の通りです。
・先の丸いハサミ(肌を傷つけないため)
・すきバサミ
・コーム(くし)
・髪を留めるクリップ、ゴム
・溝つきのケープ
カットした後の髪の処理を楽にしてくれるケープですが、美容室で使われているようなものではなく、(髪を溜めるための)溝がついているものをオススメします。
美容室のようなケープだと、髪が床に散らばってしまい掃除が大変になってしまいます。
なので、溝部分に髪が溜まり、散髪後の処理も楽な溝つきケープを準備しましょう。
また、すきバサミは失敗すると髪を大量にすいてしまい、ガタガタな出来になってしまいます。
「できるだけすく量の少ないものを選ぶ」「すくときには少しずつすいていく」という意識を持っておくと失敗しにくいです。
自宅でおばあちゃんをヘアカットする方法
道具が揃ったら、実際にヘアカットしていきましょう。
ヘアカット前の準備
おばあちゃんのヘアカットを行う場合、ヘアカット前の準備も大切です。
ヘアカットの準備をする前にお手洗いや水分補給を済ませておきましょう。
その後、溝つきケープを被ってもらいます。
そして、髪型のイメージもしっかり聞き取っておきましょう。
「こんな髪型にしたい」という希望を聞くことで、自分がどのようにヘアカットしていけばいいかの方針を立てることができます。
カットしやすいようスプレーで髪を湿らせる
髪は乾いた状態だとパラパラと散らばってしまいやすく、ヘアカット中、ヘアカット後の処理が大変です。
最初にスプレーで髪を少し湿らせておきましょう。
髪を部分ごとに分割しカットしていく、すいていく
ここから、実際に髪を切っていきます。
まずは、髪を耳より上の部分と下の部分で上下に分けます。
上の部分は用意したクリップやゴムで、落ちてこないように留めましょう。
その後、下の部分を左右に2等分します(毛量が多い場合は4等分してもよいでしょう)。
そして2等分した片方ずつを希望の長さに切り揃えていきます。
ヘアカットが初めての時は、少しずつカットしていくことをオススメします。
毛量を調節するために、必要に応じて髪の根元から毛先に向けて2〜4回ほどすきバサミですいていきましょう。
こちらも、すきすぎないように注意してください。
長さをおばあちゃんに確認しながら進めていきましょう。
次に上で留めていた髪を下ろし、先ほど切った髪の長さを基準にしながらカットしていきます。
この時、少しだけ長めに残しておくと違和感ない仕上がりになりやすいでしょう。
最後に、全体のバランスを考えながらすきバサミを入れ、調整します。
(ここで紹介したカット方法は一例です。おばあちゃんの希望やヘアスタイルによっては、他にもやりやすい方法や便利な方法があるかもしれません。そのあたりもおばあちゃんと相談しながら、試行錯誤してみることをオススメします)
自宅でおばあちゃんをヘアカットする時のコツ4つ
おばあちゃんに満足してもらえるヘアカットをするためにはいくつかのコツがあります。
ここでは、押さえておきたい4つのコツをお伝えします。
①お手洗い、水分補給を済ませておく
②髪型のイメージを十分に聞きながらカットする
③一気に切らない
④耳付近のカットは慎重に行う
①お手洗い、水分補給を済ませておく
ヘアカットを一度始めると、キリの良いタイミング以外は座っていてもらう必要があります。
カットを始めた後に「トイレに行きたいんだけど」「飲み物が飲みたい」と言われてしまわないように、ヘアカットの前にお手洗い、水分補給は済ませておきましょう。
②髪型のイメージを十分に聞きながらカットする
おばあちゃんに髪型のイメージを確認しながらカットを進めていきましょう。
ここで大切なのは「確認しながら」という部分です。
最初に「ショートカットがいい」「ボブくらいの長さがいい」と聞き取っていても、おばあちゃんの言うショートやボブが具体的にどれくらいの髪の長さを示しているのかまではわかりません。
ヘアカットの途中で「これくらいの長さでいい?」「これくらい切っても大丈夫?」と聞きながら進めることで、満足してもらえる仕上がりに近づけていくことができるでしょう。
③一気に切らない
ヘアカットにおいて取り返しがつかないのが、一気に切りすぎてしまうことです。
「こんなに短くしたくなかった!」と言われないためにも、長く切って少しずつ調整していく切り方でヘアカットを進めていきましょう。
④耳付近のカットは慎重に行う
ヘアカットでは刃物を扱うので、刃先が肌に当たらないように注意する必要があります。
特に耳付近をカットするときはハサミが耳に当たってしまいやすいので、十分に注意しながらカットを行いましょう。
できるだけ刃先の丸いハサミを選ぶことで、耳や肌を傷つけてしまう危険性を下げられます。
自宅でおばあちゃんをヘアカットする時の注意点
自宅でのヘアカットは、親子の触れ合いや会話の機会になります。
なので、おばあちゃんが「髪を切ってほしい」「多少失敗しても大丈夫だよ」と言ってくれている場合には、ヘアカットする方法、ヘアカットするコツでお伝えした以上の注意点はそこまでありません。
ただし、「絶対に失敗しないで!」と仰っている場合や、ヘアスタイルへのこだわりが強いおばあちゃんの場合には、自宅でのヘアカットは難しくなるでしょう。
そんな時には、プロの美容師が自宅に来てくれる「訪問美容」というサービスがあります。
プロがヘアカットしに来てくれる「訪問美容」もオススメ
訪問美容とは、認知症や歩行困難などで美容室に足を運ぶことが難しい方のところに、プロの美容師が自宅に訪問してヘアカットを行うサービスです。
自宅や老人ホーム、介護施設まで、プロの美容師が訪問してくれるので、介護が必要な方であっても利用することができます。
散髪(ヘアカット)だけでなく、髪染め(カラー)やシャンプーなど、さまざまな施術をしてくれるので、まるで美容室に行ってサービスを受けているかのような気持ちをおばあちゃんに味わってもらうことができるでしょう。
訪問美容の具体的なサービスには、以下のようなものがございます。
<訪問美容メニュー>
・カット
・ブロー
・シャンプー
・お顔のお手入れ
・パーマ
・白髪染め、カラー
・トリートメント
以上見ていただくと、訪問美容であっても「普通の美容室と同じようなサービスが受けられる」ということがお分かりいただけるのではないでしょうか。
カットやシャンプーだけでなく、パーマやカラーも行われています。
訪問美容サービスによっては、眉カットやマッサージ、ネイルまで行っているところもあります。
さらに、要望を聞いてオプションサービスを実施してくれる訪問美容もあります。
おばあちゃんに
「プロの美容師にカットしてほしい」
「昔行っていた美容室と同じようなヘアカットをしてほしい」
というような要望があるようであれば、ぜひ訪問美容スタッフに相談してみましょう。
参考コラム:
→ 訪問美容とはどんなサービス?お客様を喜ばせたいプロの美容師が感動を提供
→ 認知症の家族のヘアカットが大変!訪問美容をオススメする理由
まとめ
ここまで、おばあちゃんのヘアカットを自宅で行うために必要な道具や、ヘアカット方法、ヘアカットするコツや注意点などをお伝えしました。
自宅でのヘアカットは、ゆっくりと親子で会話できる触れ合いの時間になりますし、親孝行にもなります。
ただ、何かしら事情があってヘアカットしてあげることが難しい場合には、ぜひ訪問美容を検討してみてください。
当サイト「GOCHOKI」では、訪問美容に興味がある方に役立つ内容の記事を多数掲載しています。
訪問美容についてより詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。