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個人での訪問美容活動を助ける助成金・補助金まとめ

2020.08.28

訪問美容サービス『GO!CHOKI(ゴーチョキ)』です。

皆さんは、訪問美容活動をするうえで助成金や補助金について考えたことはありますか?

 

個人で訪問美容活動をしようと思うと、資金繰りで苦労することも考えられます。

ただ、補助金・助成金の申請には細かな基準が設けられているため、「申請しても大丈夫なのか」「ルールが細かくてよくわからない」といった悩みを持たれている方もいるかと思います。

そこで今回は、個人事業主でも使える補助金・助成金についてまとめてみました。

 

そもそも、訪問美容を始める(活動する)うえでどのくらいの費用が必要なの?

初めに訪問美容活動を行っていくうえで、どういった部分に費用がかかるのかを見ていきましょう。

まず、訪問美容活動をするうえで欠かせないものは以下の通りです。

  • ・美容道具一式(ハサミ・コーム・クロスなど)
  • ・衛生用品一式(消毒シート・道具入れなど)
  • ・掃除用具一式(ブルーシート・ほうきなど)

美容道具一式が必須であることに関しては言うまでもないと思います。だた、衛生用品一式と掃除用具一式に関しては、美容サービスを提供するうえで遵守しなければならない『衛生管理要領』において、携行を義務付けられている道具です。

各種道具の価格はピンキリで一概に「このくらい」とは言い切れませんが、美容道具一式はこれまでサロンワークで使用していた物がある状態、メニューはカットのみ対応と仮定した場合、一式揃えるのであればおおよそ15,000円以上はかかるのではないかと思われます。

もし、サロンワークと訪問美容を並行して行うのであれば、出費はかさみますが、新たに美容道具一式も揃えると利便性は高まります。

 

訪問美容は必需品以外での出費が多い

上記で紹介したように、必需品における出費はそこまで高いものではありません。

なので、始める際のハードルはサロンに比べて低いと言っても良いでしょう。

しかし、いざ活動を始めた際に「そういえばアレがあったらよかったな」となるものは比較的高額なものが多いため、本記事では参考として以下に挙げた4つの価格をお伝えします。

  • ・広報(もしくは予約)用WEBサイト
  • ・営業用チラシ
  • ・移動式シャンプー台
  • ・移動理美容車

 

【1】広報(もしくは予約)用WEBサイト

訪問美容は個人で活動する場合、広報手段や電話以外での予約手段があるとスムーズに活動しやすいです。

最近では、無料のWEBサイト制作サービスや、SNSでの広報も効果的ですが、地域などを限定して活動を行っていく場合、プロの知見を取り入れたWEBサイトのほうが効果を発揮できるでしょう。

しかし、WEBサイトの制作は安いものでも50万以上かかる場合が多く、初期投資としては高額です。ただしWEBサイトの制作は、この後紹介する「IT導入補助金」の適用範囲に入っています。

 

【2】営業用チラシ

上記でも少し触れましたが、訪問美容において、営業活動は必須です。

地域を限定して活動する場合、営業用チラシが効果的な方法となるでしょう。

定期的にチラシを配って回ることで徐々に認知度も上がるだけでなく、口コミでの宣伝効果なども期待できます。

 

自分で作ることも可能ですが、デザインにこだわるのであれば、やはりプロに作ってもらうのが最も無難な選択肢。最近では、『ココナラ(クリックでリンク先に移動します)』などのスキルマーケットサービスも出てきているため、活用してみてもいいかもしれませんね。

営業用のチラシに関して詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

【関連記事】訪問美容のチラシの作り方&配り方 | ポイントは”捨てられないチラシ”にすること 

 

【3】移動式シャンプー台

訪問美容活動をするうえで「あったら嬉しい」と言われる移動式シャンプー台。

必需品ではありませんが、移動先での美容サービスの提供を手助けしてくれるアイテムです。

価格によって機能が変わりますが、中にはシャワーが備え付けられているものもあります。

 

また、「活動を少しやってみて、サービスの質を高めるためにもシャンプーできるようになればいいなと感じた」という声を訪問美容師から聞くことも少なくありません。

 

移動式シャンプー台の価格は20,000円~100,000円と幅広く、環境やサービス内容に合わせて選びましょう。

以下の記事に、移動式シャンプー台について詳しくまとめていますので、ぜひそちらも読んでみてください。

【関連記事】訪問美容に移動式シャンプー台は必要?導入のメリットと選ぶ上でのポイント

 

【4】移動理美容車

移動理美容車は、訪問美容を行う上で最も役に立つとして数年前に一度話題になりました。

キャンピングカーや小型トラックを美容サービス向けに改造したもので、シャンプーや空調などが備え付けられています。

 

その分、価格は安くても7,000,000円以上とかなり高額で、地域によってはサロンを開設するほうが安いと感じる方もいるかもしれません。

そのため、現状はすでにサロンを持っていて、新事業として訪問美容を始める方が移動理美容車を導入するケースが多いようです。

 

以上が、訪問美容活動において、あると便利なものの代表的な4つです。

活動範囲やサービス内容、環境に合わせたツール選びをしましょう。

 

個人で訪問美容を行う場合でも使える補助金・助成金

ここからは、実際に個人事業主でも使える補助金と助成金を紹介していきます。

通常の活動時だけでなく、災害時に使えるものについてもまとめてみました。

個人で活動する訪問美容師が使える補助金・助成金は以下の通りです

  • ・創業補助金
  • ・生涯現役起業支援助成金
  • ・IT導入補助金
  • ・ものづくり補助金
  • ・持続化補助金

 

これらについて、詳しく見ていきましょう。

【1】創業補助金

創業補助金はその名の通り、創業時の資金補助をしてくれる制度です。

事業計画書などを作成・提出することで、創業時にかかった経費を補填する形式をとっています。

審査などが必要になるため短期間での交付は望めませんが、返済義務がないなど、メリットも大きいです。

 

これから訪問美容を事業として始めたい方は、ぜひとも申請しておきたい補助金の一つです。

参考:「創業補助金とは?起業のために知っておきたい基礎知識」で詳しく見る

【2】生涯現役起業支援助成金

続いて、生涯現役起業支援助成金の紹介です。

40歳以上の方の起業を手助けする助成金なのですが、訪問美容師はセカンドキャリアとして始められる方も少なくありませんので、該当する方は活用の余地があるでしょう。

 

ただ、注意点として、この助成金は「従業員の雇用」が前提となっています。

複数人で連携をとりながら事業として訪問美容を始める場合に交付が限られてしまいますので、その点において注意が必要となります。

参考:「厚生労働省 中途採用等支援助成金(生涯現役起業支援コース)」で詳しく見る

【3】IT導入補助金

WEBサイトの部分でも少し触れましたが、リモートワークが主流になりつつある現在、WEBに関する補助金が注目されています。

IT導入補助金もその1つであり、WEBサイトの制作やリモート会議ツールの導入にあたっての費用を補填してくれる制度です。

訪問美容においてWEBサイトを制作しようと考えている方は、積極的に活用したほうが良い補助金であると言えます。

参考:「中小企業基盤整備機構 IT導入補助金」で詳しく見る
参考:「独立行政法人 中小企業基盤整備機構」ホームページを見る

【4】ものづくり補助金

ものづくりと聞くと美容とは関係ないものと思われるかもしれませんが、実は意外な所に関係があるのです。

 

ものづくり補助金の交付対象の中には、「考案したサービス」も含まれています。

例えば訪問美容で新しいサービスを考えているけど、実現するための資金が必要といった場合に「ものづくり補助金」が使えるという仕組みです。

 

今後、拡大していく訪問美容需要に合わせて活動していくのであれば、サービスの考案も大切な要素の1つです。「良いアイデアが浮かんだかも」という時には、一度ものづくり補助金を申請を検討してみてはいかがでしょうか。

参考:「ものづくり補助事業公式ホームページ」で詳しく見る

【5】持続化補助金

最後に、持続化補助金の紹介です。

これは中小企業や個人事業主が事業を継続させるために、資金面での補助を国からしてもらうという制度で、昨今のコロナ禍の影響によって知名度が格段に上がった補助金です。

 

災害時だけでなく、例えば新事業の事業計画を作成した際に、「この事業は成功させるために1年以上かかるけど、本当に1年事業として進められるのか…」という場合にも申請することが可能です。

事業を継続させるためのものなので、災害などの影響で事業の持続が厳しい場合には、申請したほうが良いでしょう。

参考:「中小企業基盤整備機構 持続化補助金」について詳しく見る
参考:「日本商工会議所 小規模事業者持続化補助金」について詳しく見る

 

補助金・助成金の申請には事業計画などの事前書類が必要

ここまで、補助金・助成金について個人事業主でも使えるものを紹介しました。

補助金や助成金は、申請の際に必要な書類があります。

中でも『事業計画書』に関しては補助金の申請において必要になる機会が多いため、事前に用意しておいたほうが良いでしょう。

 

◆補助金・助成金は必ず申請が通るとは限らない

補助金・助成金における大きな注意点の1つとして「必ず申請が通るとは限らない」というものがあります。

多くの補助金・助成金には事業計画書などをもとにした審査があり、通らなければ交付されません。

 

ですので、補助金と助成金を前提とした計画の立て方は避けたほうが良いでしょう。

 

まとめ:本格的に活動するなら、補助金や助成金は活用すべき

今回は、個人で活動する(もしくは活動を始めようと思っている)訪問美容師が使える補助金と助成金について紹介しました。

始めるだけであれば、初期投資として必要な費用はそこまで高くないのですが、「サービスの質を高めたい」「本格的に活動していきたい」となった場合、初期投資以上に費用が掛かってしまうことも事実です。

そうなった際に、補助金や助成金に関する知識があるだけで、その後の行動も大きく変わります。是非この機会に補助金や助成金に関する知識を身に着けて、より良い訪問美容活動を行っていきましょう。