美容サロンのリピート率を上げる方法7つ!集客からリピーター獲得まで
美容師として働く上で、お客様のリピート率を上げることは非常に大切です。
しかし、「どうすればリピート率が上がるのか」「お客様にリピーターになってもらうには何をすればいいのか」ということで悩んでいる美容師は少なくありません。
ここでは、リピート率が上がらない原因や、美容サロンでお客様のリピート率を上げる方法をお伝えします。
また、美容師のスキルを活かすことができる、客層の異なるさまざまな働き方についても紹介します。
Contents
美容サロンでリピート率が上がらない原因は?
美容サロンでお客様のリピート率が上がらないのであれば、その原因は「お客様が満足するサービスを提供できていない」ということに尽きます。
具体的には、「イメージと違う仕上がりになった」「サービスや接客に満足できなかった」「可もなく不可もない感じだった」など、その美容サロンに通い続けようと思うだけの満足感が得られなかった、ということです。
もちろん相性もありますが、施術のスキルを上げる、集客する際ターゲットを明確にする、などの方法を取ることで、リピート率を上げるための工夫をしていくことは可能です。
美容サロンでリピート率を上げる方法7つ
リピート率を上げ、お客様に信頼される美容師になるためには、美容師としての技術を高めるとともに、お客様ひとりひとりと丁寧にコミュニケーションをしていかなければなりません。
ここでは、リピート率を上げるための方法を7つ紹介します。
①スキル・知識を身につける
美容サロンは言うまでもなく、ヘアスタイルを整えに来る場所です。
なので、まず「美容師としての施術スキル」「髪に関する相談に応えられる知識」を身につけていく必要があります。
カット、カラー、パーマなどの施術スキルはもちろん、髪の健康に関する相談やヘアスタイルの相談に乗ることができる知識、提案力を高めていきましょう。
そのためには「カットやカラーの練習をたくさんする」「自分の目標とする先輩美容師のセミナーや研修に行ってみる」などの努力をする必要があります。
そうすることで、リピートしてもらえる美容師に近づいていけるでしょう。
②サロンの環境と雰囲気を整える
サロンは、ヘアスタイルを整える場所であると同時に、お客様が自身のケアをしに来る場所でもあります。
内装の綺麗さ、清掃の丁寧さなど、サロンで過ごす時間が快適だと思えるような環境づくりを意識しましょう。
また、環境づくりは場所だけではありません。
一例ですが「上着や荷物を丁寧に扱う」「来店・退店の際に丁寧に挨拶する」など、「この美容サロンで過ごす時間は自分にとって大切だから、また来よう」と思ってもらえるような接客サービスも意識しましょう。
③リピート率を計算し、分析する
リピート率を上げるためには、リピート率を計算して把握しておくことが大切です。
例えば、3ヶ月間で再度来店(リピート)したお客様が10人中4人だった場合には、その3ヶ月間のリピート率は4÷10=40%になります。
このように、リピート率を継続して計算することで、リピート率改善の取り組みの効果が出ているかどうかを比較し確認することができます。
比較した上で、効果がある取り組みについては継続して行い、効果のない取り組みについては止めるようにしましょう。
このような分析と改善は、美容サロンの経営などでも求められます。
店舗独立やフリーランス独立を考えている方はぜひ取り組んでおくとよいでしょう。
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④サロンのターゲットを明確にする
サロンの満足度を上げるためには、ある程度ターゲットを絞って設定する必要があります。
例えば、ロングヘアーのケアやカラーに力を入れている美容サロンが「お子さん〜おじいちゃんおばあちゃんまで歓迎!」という集客をしたら、ターゲットでないお客様もたくさん来てしまいますよね。
場合によっては「ただ髪を切ってもらっただけなのに高い」「ケアやカラーの提案がうっとうしい」などのように思われ、満足度が下がる可能性もあります。
なので、勤めている美容サロンのターゲットに合う集客を行うことが大切です。
そうすることで「求めていたサービスが受けられた」とお客様に満足してもらい、リピートに繋がる可能性が高まります。
⑤一人一人のお客様に対して丁寧なカウンセリングをする
集客をして、お客様が来店されたとき、カウンセリングをあまりせずにお客様の注文通りの施術だけをしていては、なかなかリピート率は向上しません。
なぜなら、お客様の注文を聞くだけだと「この美容サロンも他のところと同じだな」と思われてしまい、リピートする理由が生じないからです。
なので、初来店のお客様には特に丁寧にカウンセリングをし、押し付けにならないようにしながらも、お客様本人の髪のお悩みを解決できるような提案をしていきましょう。
このカウンセリングと提案のスキルを高めていくためには、カルテをしっかりと書くことが有効です。
「うまく提案できなかったな」という時も、カルテに記録しながら反省点を振り返り、次回に活かしていきましょう。
⑥DMやメールでアフターフォローする
「この美容師さんなら信頼できる」と思ってもらえると、リピート率向上に繋がります。
接客中の応対はもちろんですが、退店後のDMやメールといったアフターフォローを手厚くすることで、「気にかけてくれているんだな」「ちゃんと相談に乗ってもらえそう」と思ってもらうことができます。
タイミングとしては、退店後1〜2週間後(髪のトラブルや悩みが出てきそうな時期)にDMやメールで「何かお悩みのことはないですか?」と尋ねてみましょう。
そうすることで、お客さんとの信頼関係を築いていくことができるでしょう。
⑦クーポン価格を下げすぎない
「まずはサロンに来てもらおう」と、かなり安い価格の初回クーポンを提供しているサロンもありますが、リピート率を上げる観点から言うとあまりオススメできません。
なぜなら、価格の安い初回クーポンで来店したお客様は、次回はもっと安いお店を探してそちらに流れてしまうことが少なくないからです。
価格を安くして来店してもらうよりも、ホームページやSNS、DMなどでお店の雰囲気をアピールし、サロンのコンセプトや美容師の技術を気に入って来てくれるお客様を増やしていきましょう。
ターゲットの異なる、美容師の働き方
ここまでは勤めているサロンでリピート率を上げていく方法についてお伝えしました。
ここでは、美容師の経験を活かせる、異なるターゲットを顧客に持つ職場を3つ紹介します。
あなたの強みを活かせる場所を探す参考にしてみてください。
①他の美容室
②訪問美容師
③フリーランス
①他の美容室
美容サロンもオーナーやその店のコンセプトなどによって、お店でできることが異なります。
「今働いている美容室では、自分がしたいと思う施術ができない」「忙しすぎてお客様ひとりひとりに丁寧に関わることが難しい」などの理由でリピート率の向上に悩んでいる場合は、より自分に合っていると思える条件の美容室を探してみましょう。
②訪問美容師
美容師には「美容室で働く」という選択肢の他に「訪問美容で働く」という選択肢もあります。
訪問美容とは、高齢や病気などで自力で外出が難しい方の自宅・施設に訪問してカット・カラーなどを行うお仕事です。
年齢層の高い方のほうがリピートしてもらいやすいなと感じている方は良いかもしれません。
美容室での仕事と違い、予約の入っている時間にお客様の自宅や施設を訪問し、施術する働き方になります。
なので、美容室で働くよりも拘束時間は少ない働き方といえるでしょう。
また、お客様に高齢の方が多いので、その点でも通常の美容室業務との違いがあります。
「上記のような条件が自分に合いそうだ」と思う方はぜひ、訪問美容師を選択肢のひとつにしてみてください。
訪問美容師についてさらに詳しくは、以下の記事に記載されています。
<関連記事>
知っておきたい訪問美容師のメリット・デメリット| 収入の話や活動の始め方も解説
訪問美容師の給料はどのくらい?サロンワークとの比較や給料アップの方法も
アシスタントからでも訪問美容師になれる?具体的な方法・訪問美容の始め方を解説
③フリーランス
近年、フリーランスで働く美容師も増えてきています。
「お客様ひとりひとりを最初から最後まで自分で担当したい」「自分で考えたリピート施策で取り組みたい」といった思いを持つ方であれば、フリーランス美容師が向いているかもしれません。
ただし、フリーランスになることは「お店を持たない独立」を意味します。
美容師としてのスキルや経験が浅い状態でフリーランスになると、お客様の獲得に苦戦してしまうでしょう。
フリーランスの美容師を目指す方は、美容師としての経験やスキルを磨くとともに、Instagramなどで自分のブランディングをしておくことをオススメします。
フリーランスの集客方法には他にも、以下のようなものがあります。
①お客様につないでもらう、紹介してもらう
②モデルハント
③ポスティング・チラシ配布
④SNSで発信
⑤ブログやホームページで発信
⑥予約アプリ
⑦訪問美容
これらの集客方法については、以下記事に詳細が載っていますので、フリーランス美容師に興味がある方はぜひご覧ください。
フリーランス美容師の集客方法7つ|成功するために押さえたいポイント
まとめ
ここまで、リピート率が上がらない原因や、美容サロンでお客様のリピート率を上げる方法をお伝えしました。
また、場所が合っていない可能性を考え、美容師のスキルを活かすことができる、客層の異なるさまざまな働き方も紹介しました。
リピート率を上げるために大切なのは、お客様に満足を提供できるかどうかが大切です。
そのことを忘れないようにしながら、本コラムで紹介したリピート率改善のための方法にぜひ取り組んでみてください。
当サイト「GOCHOKI」では、「ターゲットの異なる、美容師の働き方」で紹介した訪問美容に興味がある美容師の方に役立つ内容の記事を多数掲載しています。
訪問美容についてご興味のある方は、ぜひ参考にしてください。