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訪問美容って私でも利用できるの?サービスの流れと料金を紹介

2020.10.07

「訪問美容って何?」

「自宅でヘアカットできるサービスを利用してみたい」

「訪問美容について聞いたことはあるけど、利用することができるのかわからない」

訪問美容というサービスを聞いたことがある人は、このように考えたことがあるのではないでしょうか。

何気なく美容室に行って髪を切っていたけど、自宅で髪の毛を切ることができるなら、そのほうが便利と考える人もいるでしょう。

この記事では、訪問美容のサービスを利用できる人を中心に、サービスの流れや料金について解説します。

訪問美容とは利用者向けにプロの美容師が自宅でヘアカットするサービス

訪問美容とは、国家資格を持つプロの美容師が自宅まで出張してヘアカットをしてくれるサービスです。また、理容師がヘアカットする訪問理容というサービスもあります。地域や場所によって、出張美容や出張理容、出張カットなどという言い方もします。

ふつう髪を切るときは、美容室や理容室に行ってサービスをしてもらいます。しかし、介護や育児などで美容室や理容室に行くことが難しい人もいらっしゃいます。そのような人たちに向けて、自宅や施設でヘアカットを行う訪問美容というサービスが行われています。

具体的に訪問美容サービスを利用できるのはどのような人なのでしょうか。

訪問美容を使えるのは要介護者や病気や怪我、育児中の人

そもそも髪を切るのに美容室や理容室に行くのは、美容師法や理容師法という法律で決まっているからです。

ハサミやタオルを衛生的に施術をするため、原則として美容室・理容室で髪を切ることが定められています。

衛生管理をしないと、前に施術したお客様が風邪を引いていて、たまたま風邪が器具を通して次のお客様にうつってしまうことなどが考えられます。

そのようなことが無いように、衛生などに関する基準を満たした場所で行うようになっています。

ところが、中には何らかの事情で美容室に行くことができない人もいます

美容室へ行くことができない人のために、ある基準を満たした人がサービスを受けられる訪問美容があります。

具体的に、訪問美容を利用できるのは以下にあてはまる人たちです。

・何らかの病気や怪我により、美容室へ行くことができない

・介護を受けていて、美容室へ行くことができない

・婚礼などの儀式の直前に、美容が必要

・住んでいる地域に美容所がない

・演劇など出番前の施術が必要

以上に加えて、育児のため美容室に行くことができない人やそのご家族も訪問美容を利用することができます。

ここでは、病気や怪我・介護・育児で訪問美容を受けることができる場合の具体例を紹介します。

紹介するのは一例です。症例や状況に応じてサービスを受けることができるか確認したいときには、訪問美容の事業者に相談してください。

 

病気や怪我の場合

病気や怪我で美容室に行くことができない場合、訪問美容のサービスを利用することができます。

病気や怪我の種類は関係ありません。しかし、前提として美容室に行くまでに身体の安全を確保することができないことが条件となります。

例えば、

・足を骨折していて美容室に行くことができない

・喘息などで長期的な入院をしていて外に出られない

・身体に不自由がなくても、精神的な苦痛などで外出できない

というような人は、訪問美容を受けることができます。

感染症などの恐れがある場合には、訪問美容の事業者によっては出張できない場合があります。

介護を受けている場合

自宅や福祉施設などで介護を受けている人も、美容師を自宅まで派遣してもらうことが可能です。

要介護認定をされていることが、訪問美容サービスを受けられるかどうか判断する基準にしている事業者もいます。

しかし、訪問美容の利用者の定義として、介護保険制度の認定を受けているかどうかは関係ありません。自宅や施設から出ることが難しく、安全に美容室を訪れることができない場合、訪問サービスを利用することができます。

例えば、下記のような状態の人は訪問美容の施術を受けることが可能です。

・めまいなどが原因で外出したりずっと座っていることが難しい

・歩くことはできるが、ふらついたり認知症などの症状がある

・寝たきりでベッドから身体を動かすことができない

このような人は訪問美容サービスを利用することで、身体的な負担が少なく、楽にヘアカットすることができます。

訪問美容の事業者によっては、ご家族の付き添いを必要としている場合が多いので、利用される際には、ご家族の援助が必要です。

育児をしている場合

妊娠していたり、小さなお子様がいて美容室へ来ることが難しい方も利用可能です。

妊婦さんで外出するのが困難、小さなお子様がいて家の中に残して行った場合に安全が確保できないことが考えられます。

例えば、

・妊娠9ヶ月で美容室まで行くことが難しい

・0歳と2歳の子どもがいて、他の家族が遠くに住んでいる

などがあげられます。

ただし、健康で美容室まで行くことができる人や、家族のサポートや行政サービスを受けて美容室に行くことができる人は、サービスの対象外になります。

上記の事例に当てはまらないけど、育児でお困りの人で訪問美容を受けたい人は、最寄りの自治体に相談することもおすすめです。筆者が自治体に電話をして確認してみたところ、「お悩みの際は個別具体的な事案を教えていただければ、ご相談に応じます」という回答がありました。

子どもの安全を確保することが難しい人におすすめです。不安な人は女性美容師が出張してくれる女性専門の訪問美容を使うこともできます。

 

疾病や介護、育児それぞれの状況について紹介しましたが、最終的に判断に迷われたときは事業者や最寄りの自治体に聞いていただくことをおすすめします。

訪問美容を利用できる人は誰がどうやって判断するのか

結論として、訪問美容を利用できるかどうか迷った時には、訪問美容の事業者に聞くのが早いです。利用可能か判断してくれます。

例えば、訪問美容の事業者はサービスを利用されたい方の安全に配慮し、事前にカウンセリングなどを行ってから施術をします。

このブログ記事を書いているGOCHOKIでは訪問美容の事業を行っています。そして、GOCHOKIの訪問美容サービスを受けていただく前には次のようなことを事前にお伺いしています。介護の度合いや身体の状態(寝たきりや車いす)、認知症の有無、感染症の疾患など利用者の状態。また、訪問当日にも体調などをお伺いして、安全に施術できるかどうかの確認も行います。

判断に迷われたり、何か不安があるときは最寄りの自治体にご相談することも可能です。

訪問美容サービスを利用するときの流れ

1.予約

事業者にまずは問い合わせたり、電話を入れて予約をします。

2.日時やメニューの決定、準備

訪問美容師に自宅に来てもらう日時を確認して、メニューを決めます。この時に、当日に準備するものやどのようなサービスを受けるのかを説明してくれます。

訪問美容サービスを受けるときに必要な準備物は以下です。

<ヘアカットのみ>

訪問美容の準備物

・2~3畳ほどのスペース

・コンセント

・イス

<シャンプー込みのカットの場合>

上記に加えて、

・お湯(頭を洗う温度)

を使用します。

3.訪問・施術

自宅や施設にスタイリストが訪問して、ヘアカットやシャンプー、希望者にはカラーなどの施術を行います。カット前にはお部屋が汚れないようにシートを引いたり、カウンセリングをしてもらいます。カットが終わった後は、ヘアスタイルを確認します。

4.掃除・後片付け

切った髪が残らないように、訪問したスタイリストが丁寧に掃除をして、使用した器具や洗面台などを片付けます。。

5.お支払い

訪問したスタイリストに代金を支払います。事業者・スタイリストによっては次回の予約をすることも可能です。

訪問美容のメニューや料金、対象のエリアは?

訪問美容で受けられるサービスには、カット以外にも様々なものがあります。

シャンプーやカラー、パーマ、トリートメントに加えて、ネイルケアやフットケアなどヘアカット以外に関わるサービスもあります。

メニューの内容は事業者によってそれぞれ異なりますが、自宅や施設に訪問美容師を呼んで、サービスを受けたい人は参考にしてください。

ここでは自宅と施設のメニューと料金相場をまとめました。

自宅で訪問美容サービスを利用するときの相場

訪問美容_自宅向け料金相場

施設向けの訪問美容の料金相場

訪問美容_施設向け料金相場

自宅と施設の料金相場を比べると、施設のほうが価格は抑えられています。

施設のほうがサービスが価格が抑えられているのは、設備が整っていて一度で多くの人を施術することができるためです。

また、訪問美容を利用することができるエリアは事業者によって違います。

ホームページなどで事業者を調べたり、問い合わせをするときにどの地域に対応しているかを確認することが可能です。

訪問美容の事業者以外に訪問美容サービスを受ける3つの方法

最後に、訪問美容の事業者以外に訪問美容サービスを受ける方法を3つご紹介します。

自宅があるエリアに訪問美容の事業者がいない場合には、以下の方法で利用することができます。

近くにある美容室の美容師を自宅に呼ぶ

近くの美容室が、自宅でのヘアカットサービスに対応している場合に利用することが可能です。

自宅で使用できるシャンプー台やシートなどが必要になるため、どこの美容室でも出張してカットしてくれるわけではありませんが、対応しているサロンもあります。

近くの福祉施設に聞いてみる

介護施設や福祉施設、老人ホームなど高齢者への援助を行っている施設では、訪問美容のサービスを利用していることが多いです。

大阪府が行った社会福祉施設の出張理美容の調査では、全部で441の施設にアンケートを行ったところ、養護老人ホームや有料老人ホームなど全体で94%の施設が出張理美容を使ったことがあると回答しています。

近くの福祉施設に聞くことで、訪問美容に関する事業者の情報を知ることができる可能性が高いです。

最寄りの自治体に情報を聞く

3つめは最寄りの自治体に訪問美容の事業者などを聞いてみることです。

地方自治体が訪問美容に関する細かなルールを定めています。事業者の有無も把握していることが考えられます。

まったく事業者などの情報がなく困っている場合は、自治体の窓口で聞いてみましょう。

以上3つの方法をまとめましたが、最も手軽で便利な方法は訪問美容の事業者を利用することです。外出できず困っている人は利用してみてください。

まとめ

以上、訪問美容の仕組みや利用できる人について紹介しました。

GOCHOKIでは、ここで説明した訪問美容を大阪の南部を中心に行っています。

美容師は全員サロンのオーナーで、作業的なカットではなく、美容室と変わらないヘアカットを提供しています。

介護や病気、育児など自宅でのヘアカットをご希望されていて、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。